朝、支度をしていると、理由もなく涙がこぼれてくる。
職場が近づくにつれて足が重くなる。
そんな自分に気づいて、「どうしてしまったんだろう」と戸惑っていませんか。
まず、いちばん最初にお伝えしたいことがあります。
出勤前に涙が出るのは、あなたが弱いからではありません。
それは、心と体が「もうがんばりすぎているよ」と教えてくれている、大切なサインかもしれません。
ゆか私も、職場に近づくと涙が止まらなくなった朝があった。
あのときの自分に言いたい。「弱いんじゃないよ。がんばりすぎただけだよ」って。
つらいと感じている自分を、どうか責めないであげてください。
この記事では、その気持ちとの向き合い方を、できるだけやさしく一緒に整理していきます。
- 出勤前に涙が出るのは、心と体のサインかもしれないということ
- なぜ涙が出るほどつらくなるのか
- つらいときに、まずしてほしいこと
- 少し落ち着いたら考えたい、これからの選択肢
病棟に行く前に涙が出るのは、心と体からのサイン


涙が出るのは「がんばりすぎ」のサインかもしれない
理由もないのに涙が出る、眠れない、食欲がない、朝になると体が重くて動かない——こうした状態は、強いストレスや疲れがたまったときに現れやすいサインだと言われています。
心と体が、休息を必要としているのかもしれません。
「これくらいで弱音を吐いてはいけない」と、サインを見過ごして無理を重ねてしまう人は少なくありません。
でも、早めに気づいて立ち止まることは、決して悪いことではありません。むしろ、心と体が大きく崩れてしまう前に気づけたことは、自分を守るうえでとても大切な一歩です。今のあなたの「つらい」という感覚を、なかったことにしないでください。
自分を責めないでほしい
つらいとき、多くの人が「自分が弱いからだ」「看護師に向いていないんだ」と、自分を責めてしまいます。
けれど、涙が出るほどがんばってきたのは、あなたが真面目に向き合ってきた証拠です。あなたのせいではありません。
責任感が強く、人の役に立ちたいと思う人ほど、無理を重ねてしまいがちです。
それはあなたの優しさや誠実さの裏返しでもあります。だからこそ、その優しさを、今度は自分自身にも向けてあげてほしいのです。「よくここまでがんばってきたね」と、自分に声をかけるところから始めてみてください。
なぜ涙が出るほどつらくなるのか
夜勤・責任・人間関係が積み重なる
看護の仕事は、夜勤による生活リズムの乱れ、急変への緊張、インシデントへの不安、患者さんやご家族への気づかい、複雑な人間関係——そうした負担が何重にも積み重なりやすい仕事です。
命を預かる責任の重さも、常に心にのしかかります。
一つひとつは乗り越えてきたことでも、積み重なれば誰だって限界がきます。
つらくなるのは、特別なことではありません。看護師は、患者さんの感情に寄り添いながら自分の感情を抑えて働く「感情労働」の側面も強く、知らないうちに心がすり減りやすい仕事でもあります。
「行きたくない」は甘えではない
「行きたくない」と感じるのは、心と体が限界に近いことを教えてくれているのかもしれません。
それは甘えではなく、自分を守ろうとする自然な反応です。我慢を続ければいつか元気になる、とは限りません。サインに気づいた今が、立ち止まって考えるタイミングです。
つらいときに、まずしてほしいこと


一人で抱え込まず、まず誰かに話す
つらさは、一人で抱えているほど重くなります。
家族や友人、信頼できる人に、今の気持ちを言葉にして話してみてください。話すだけでも、少し心が軽くなることがあります。うまく言えなくても大丈夫。「最近つらくて」のひと言からで構いません。
身近な人に話しにくいときは、後で紹介する相談窓口を使う方法もあります。
顔の見えない相手だからこそ、かえって本音を話せることもあります。大切なのは、つらさを自分の中だけに閉じ込めないことです。
心や体の不調が続くなら、専門機関に相談する
眠れない、食べられない、涙が止まらないといった状態が2週間以上続いているなら、心療内科や精神科への相談を考えてみてください。
受診は特別なことではなく、つらさを和らげるための選択肢のひとつです。下記のような無料の相談窓口も利用できます。
- こころの耳(厚生労働省):働く人向けの相談ポータル。電話・メール・LINEで相談できます。
- 看護職のためのメンタルヘルス相談(日本看護協会):看護職専用の電話相談窓口(0120-543-556 / 月〜土 13:00〜19:00)です。
- こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556):お住まいの地域の公的な相談窓口につながります。
- よりそいホットライン(0120-279-338):24時間対応の電話相談です。
もし「消えてしまいたい」という気持ちが頭から離れないときは、我慢せず、できるだけ早く上記の窓口や医療機関に連絡してください。あなたの安全がいちばん大切です。
休むことは逃げではない
有給を使って数日休む、あるいは休職するという選択肢もあります。
休むことは逃げではなく、自分を立て直すための大切な時間です。休職には、就業規則の確認や医療機関の受診、産業医への相談などの流れがあります。健康保険の傷病手当金など、休んでいる間の経済的な支えになる仕組みもあります(条件があるため、職場や窓口で確認しましょう)。
「休んだら職場に迷惑がかかる」と感じるかもしれません。
でも、あなたが倒れてしまっては元も子もありません。自分の心と体を守ることは、わがままではなく、これから働き続けるためにも必要なことです。少し立ち止まって休むことを、どうか自分に許してあげてください。



「休んだら迷惑」って、まじめな人ほど思っちゃう。
でもね、あなたが倒れたら元も子もないんだよ。休むのは逃げじゃなくて、立て直す時間だからね。
少し落ち着いたら考えたい、これからの選択肢


今の職場を離れる選択肢もある
心と体が少し落ち着いてきたら、「この先どうするか」をゆっくり考えていきましょう。
今の職場を離れることも、立派な選択肢のひとつです。あわてて今すぐ決める必要はありません。退職前に整理しておきたいことは、病棟を辞めたい看護師が退職前に準備しておきたいことでまとめています。
病棟以外の働き方も知っておく
看護師の働き方は、病棟だけではありません。
夜勤なしで働ける職場や、落ち着いたペースの職場もあります。「ほかにも道がある」と知るだけでも、気持ちが少し軽くなることがあります。夜勤なしの選択肢は、夜勤なしで働きたい看護師向けの選択肢を整理した記事も参考にしてみてください。今の場所がすべてではない、と思えるだけで、呼吸が少し楽になることもあります。
あなたのペースで大丈夫
転職するか、続けるか、休むか——今すぐ答えを出さなくて大丈夫です。
いちばん大切なのは、まず心と体を休めること。これからのことは、少し元気を取り戻してから、ゆっくり考えれば間に合います。あなたのペースで、一歩ずつで大丈夫です。
まとめ|涙が出るほどのサインを、大事にしてほしい
出勤前に涙が出るのは、心と体ががんばってきた証であり、休息を求めるサインかもしれません。
自分を責めず、まずは誰かに話し、つらさが続くなら専門機関や相談窓口を頼ってください。
休むことも、職場を離れることも、逃げではありません。
あなた自身を守るための、大切な選択です。今は無理をせず、どうか自分をいたわってあげてください。落ち着いたときに、病棟以外の選択肢を眺めてみるくらいで十分です。



今日はまず、自分をいたわってあげてね。
これからのことは、元気が少し戻ってから考えればいい。今の場所がすべてじゃないよ。
今はまず休むことを大切に。そのうえで、少し落ち着いたら「病棟以外にもこんな働き方があるんだ」と、求人をそっと眺めておくだけでも安心材料になります。
よくある質問
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